より良い医療と健康のための「ヘルスリテラシー」

いまヘルスリテラシー向上のためにできること

ヘルスリテラシー向上のために

ヘルスリテラシーが低いことによるリスクとして、「思いがけない健康被害を受けてしまう可能性」が考えられます。例えば、「これさえ食べていれば痩せる」という情報を信じて実践した結果、栄養バランスが崩れて体調不良になるというのもありがちなケースです。ヘルスリテラシー向上のためにできること、取り組むべき課題について解説します。個人レベルの意識改革はもちろんですが、健康情報のプロである医療機関として向き合うべき姿勢についても考える必要があるでしょう。

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    「良質の医療を受ける権利」「選択の自由の権利」「自己決定の権利」「患者の意思に反する処置」「情報に対する権利」「守秘義務に対する権利」「健康教育を受ける権利」「尊厳に対する権利」など、患者の権利がクローズアップされていますが、基本的に患者や家族が自らの意思で治療方針を決定することが大切です。看護師は医師と患者をつなぐ架け橋的な存在となり、患者に寄り添うことが重要な役割と言えるでしょう。

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    世界的にヘルスリテラシーを測定する尺度の研究が進められています。ヨーロッパのHLS-EU-Q47という調査方法が有名で10カ国以上に翻訳され各国でヘルスリテラシーの調査が行われています。各国の調査結果をまとめた論文を調査すると日本のヘルスリテラシーの低さが浮き彫りになりました。ヨーロッパだけでなくアジア諸国と比べても日本のヘルスリテラシーは最も低い結果となっています。ただし、この結果は日本だけ調査方法が違う点も注意が必要です。

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    リテラシーとは、元々は読み書きの能力のことを言います。ヘルスリテラシーは、健康情報に対して入手、理解、評価、活用をするための知識や能力という意味で使われます。また、健康情報に基づいて意思決定される健康を決める力とも言えるでしょう。ヘルスリテラシーが低いと健康に影響があると言われています。また、ヘルスリテラシーが高い人は、健康的であるだけでなく仕事のパフォーマンスが高い、問題解決力が高いなどの傾向もあるようです。