より良い医療と健康のための「ヘルスリテラシー」

ヘルスリテラシーの意識が低い日本人

日本人は意識が低い?

日本人は意識が低い?

いろいろなメディアで「このサプリが体に良い」「これで痩せる」などといった謳い文句を目にすることも少なくないでしょう。インターネットが普及し、そんな健康情報が日々目に入ってくることが増えています。そんな現代においてぜひ身につけておきたいスキルがヘルスリテラシーです。様々な情報が飛び交う現代だからこそ、健康情報を正しく入手し、自分で判断する能力が必要です。日本は健康情報を発信する公的機関が少ないので、特にヘルスリテラシーについて意識的に取り組むことが必要です。

日本のヘルスリテラシー

メディアリテラシーやITリテラシーなど、〇〇リテラシーという言葉は他にもたくさんあります。1970年頃からは、ヘルスリテラシーという言葉も使われ始めました。海外ではポピュラーな言葉ですが、日本での認知度は低いでしょう。日本は世界的に見ても長寿国ですが、病院でもらっている薬の名前を知らない人も少なくありません。これほど医療が充実している日本なのに、なぜこのような状況なのでしょうか。

世界最悪のヘルスリテラシー国、日本

日本のヘルスリテラシーが低い理由として挙げられるのが、かかりつけ医が少ないということです。世界的にヘルスリテラシーが高いとされているオランダは家庭医制度があり、すぐに医師に相談しており、かかりつけ医が家庭毎の病歴や状況をよく理解しています。ちょっと気分が悪いなど、わざわざ病院に行かないような状態でも気軽に医師に相談できる風潮があります。また、こまめに病歴も記録されています。
また、日本人はあまり批判的思考をしないこともヘルスリテラシー低下の要因と言われています。人の考え方として、情報を読み解く際にバイアスが働くと言われています。不安を煽られると不確実な情報でも信じてしまうことがあります。このコロナ禍においては特にメディアの情報に動かされやすい状況と言えます。情報の正確性をきちんと判断し、自分で考えて行動することが求められます。

ヘルスリテラシーを高めましょう

生活の質を向上させたり、いつまでも健康でいたりするためにはヘルスリテラシーが欠かせません。ヘルスリテラシーが低いがために病気になったり手遅れになったりすることもあるでしょう。
また、現代増えている心の病気に対してもヘルスリテラシーが大きく影響しています。気軽に相談できるかかりつけ医を持つことはヘルスリテラシー向上に大きく貢献することでしょう。正しい健康情報が入手できるだけでなく病気の早期発見にもつながります。医師も人間です。相性の問題もあるでしょうから、何件かにかかってみて自分に合った医師を見つけておくと良いでしょう。

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